あおくれ

ここが俺のチラシの裏

どうして煉獄さんが兄だって誰も教えてくれなかったんですか

僕は兄に弱いオタクなんですよ、どうしてくれるんですか。

という訳で今を生きるナウでヤングなミーハーオタクらしく、先週ちょー流行ってる鬼滅映画を見てきました。
観に行く前の知識はこのレベルです。


見に行った後に煉獄さんが本当に300億の男になっていたので僕は預言者です。
あとは、数日前に始まってたグラブル君のコラボで、ミリしら上段の左4人がフォーマンセルっぽいって事とか、主人公が水属性って事とかの情報が追加で入ってきたくらいですね。(ミリ知ってる状態で観に行きたかったので、コラボストーリー始める前に観に行っちゃうぜって感じで観に行きました)

ちょこちょこ感想ツイートはしたんですけど、こう初期衝動と言うよりは、内容反芻して色々良かったなーって思い返す感じの作品だったんで、ネタバレ気にせず書けそうなブログも書いときます。
何より後で自分が見返しやすい。
しかしまあ基本的に反応が遅い感じなんで、初見の悲鳴を聞きたいみたいな人が一緒じゃなくて良かったなと思います。帰宅後にめっちゃ面白かった~とか呟きだしたもんね。
当たり前ですけどネタバレしかないですよ。あと漫画を一切読んでいない人間が書いているので、的外れな事を言っている可能性が高いのはご理解くださいって感じです。っていうか漫画電子で大人買いしちゃったからこれ書き終えて早く読みたい~。


以外お題目

  • ミリ知らないオタクでも何とかなってありがたい
  • 炭治郎君が凄い良い子でビックリした
  • 炭治郎君と煉獄さん

今気付いたけど、今回の映画で電車に乗ってた人(と禰豆子ちゃん)は名前と顔が一致するようになったけど、漢字が解らないね……


  • ミリ知らないオタクでも何とかなってありがたい

本当にこれに尽きる。
加えて言うと
・最序盤の謎の偉そうな人の墓参りで鬼との戦いが長く、死ぬ者が多いとわかる
・話序盤で主人公達の力が五行ベースで、その派生で色々やってるぽい
・炭治郎君が何か凄い必殺技を何とか使える(煉獄さんと同じ火属性ぽい)らしい
辺りも話の流れで無理なく解って、大体の世界観が掴めてる筈。多分。
主人公チームと煉獄さんがほぼ初対面なのもあって、煉獄さんがどういう人なのかっていうのも炭治郎君の素直な心の声が解説してくれるので解りやすい。
個人的にはミリ知らない勢だったので、禰豆子ちゃんが炭治郎君が背負ってる箱に入ってるのビックリしました。あの箱よく見るけど妹だったんだ?! と言うか妹が思ったより小さい……?

そんな感じで序盤の世界観がざっくりわかる会話部分が終わって、敵の攻撃で夢に落ちて行くシーンへ。
夜の電車内って舞台と、敵がどこに潜んでいるかわからない状況が上手くマッチして物凄く不気味な雰囲気が出ていて良かったです。
そんな不気味さを炎で照らして吹き飛ばし、大立ち回りする煉獄さん。強いぞー! ド派手で良いぞー! 画がとにかく格好良いぞー! みたいなのを上手く見せつつ、現実の状況は大ピンチに。
各個人の夢のシーンで、炭治郎君と煉獄さんだけは本人らの過去の話と絡めて、どう生きてきて、どういう精神を持つ人物なのかという背景を深く見せてる一方で、善逸君、伊之助君は終始ギャグに徹してるのは今回の話だけを見るにあたってはノイズが入らなくて良いですね。この辺でこの映画については、スポットライトは炭治郎君と煉獄さん中心に当たってるんだなーって理解出来ます。

とまあ、話の流れで無理なく世界観をつかませて、かつ迫力満点の戦闘シーンも見せつつキャラクターの内面も魅せてくというのを同時にやってるので、この辺まででもうミリ知らない初見でも大分引き込まれてました。
ミリ知ってて気になってるオタクが近くに居たらとりあえず映画館に引っ張って行っても良いかもしれない。

  • 炭治郎君が凄い良い子でビックリした

映画館で注意事項のアナウンスしてても違和感がない、敬語が使える良い子だよって話は聞いていたんですけど、何か想像していた以上に心優しく善良な田舎の純朴少年って感じでビックリしました。そう、それこそ家族とのんびり平和に過ごしているのが似合いそうな……。
この少年が夢の中で敵の策略に対処するためとは言え、自決を繰り返す様を何度も何度も見せられるのは大分精神的に来ますね。(とても良かった)
以前この漫画をTLの心無い展開が大好きなオタク諸氏が特に推してた理由が何となく理解出来た気がします。

序盤から夢の中まで、素直な良い子である部分を散々見せられて、その上で無意識の領域の描写もされた後に、敵に家族から恨み言を言われる悪夢を見せられて出てくる「家族を侮辱するな」という言葉はとても良かったです。
心優しくはあるけれども、何が悪であるかを間違えることの無い立派な良い子ですね。あと基本的に家族に係る何かが原因になって強い意志が見えるのがとても兄って感じで良いです……

  • 炭治郎君と煉獄さん

前述のとおり、炭治郎君の心優しくて良い兄っぷりを夢の話や戦いの中で見せつつ、同時に夢の話で煉獄さんも強く芯の通った兄であろうとしてきたことが伺えます。後ろに続く人間、夢の中では弟の道標となる人物であるため強い意志を持ち続けることが出来ているという部分で、強く生きてゆくべき理由が炭治郎君と似通っているなと感じました。兄だからなんですよね2人とも。
終盤では、煉獄さんが亡き母親の教えにより多くの人物にとっての希望として、皆を守るため強く生きてゆこうと決意したシーンが挟まれます。
こうなるともう、家族の兄ではなく、すべての人の兄という状態ですね。家族より更に多くの人、幅広い人々に対して、弟に対して全うしようとした役割を担ってゆくという、かなりの大人物です。
炭治郎君の、煉獄さんのように強くなりたい、ならなければという言葉は、戦闘の技術的な面だけではなく、精神的な面で似ている強さを持ちつつも、より大きく高い志を持っていた煉獄さんのようになりたい、という意味が大きく含まれているように感じました。
2人の類似している部分と、差となっている部分を描写してからのこの言葉で、炭治郎君の悔しさ、焦燥、決意の大きさが強く伝わってきて初見の癖に気付いたら泣いていました。びっくりだよ……。

この後どうなるんだか全然知らない訳ですが、炭治郎君は願わくば、強く立派な兄になってくれ……あと弔い合戦見るまで死ねぬ